産婦人科看護師が教えるおなかが膨らんでくる時期

出産を考えている看護師は必読です

おなかが膨らんでくる時期

おなかが膨らんでくる時期

妊娠中期になると、体の外からも変化が見えはじめます。おなかに赤ちゃんがいることを、今まで以上に感じることができるようになります。この幸せは妊娠期間しか味わえないものですので、1日1日を大切に過ごしましょう。


おなかが膨らんでくる時期

妊娠中期である16週目くらいに入ると、外から見てもおなかのふくらみが目立ち始めます。体重の増加やおなかのふくらみには個人差がありますが、妊娠中期になると赤ちゃんはどんどん成長して、おなかに胎児心音専用聴診器(トラウベ)をあてると直接心音が聴けるほどに成長しています。赤ちゃんがどのあたりにいるかわからなくてもなんとなくさすってしまいたい気分になるのもこの頃です。
そして、おなかも赤ちゃんの成長に比例して大きくなるので、ママの体には負担がかかるようになります。日本には、妊娠5カ月目の戌の日に腹帯を巻くという古い習わしがあります。これは、赤ちゃんを沢山生む割にお産の軽い犬にあやかって、安産を祈願する風習のひとつです。今は、着脱が楽な妊婦帯や履くガードルタイプのマタニティインナー等があり、種類も豊富です。これらは、赤ちゃんの成長と共に大きくなっていくおなかのサイズに合わせることができるようになっています。子宮を支えることで腰痛や恥骨部分の痛みをやわらげる働きがあります。中には、これらの症状がでない人もいます。ですので、必ず着けなければいけないというわけではありません。ただ、妊娠後期のおなかの重みは相当なものです。妊娠前に腰痛経験が全くない人でも、腰の痛みやだるさを覚えることがありますので予防の意味で着ける人も多いようです。

妊娠線の原因

妊娠線とは、大きくなるおなかや乳房などにできるみみず腫れのような線のことを言います。妊娠後期や臨月になってから急にできることもあります。妊娠線ができる原因は、急激におなかが大きくなることで筋肉や脂肪の増える早さに外側の皮下組織がついて行けず、ひび割れてしまうことです。体質や体格にもよりますが必ずできるわけではありません。小柄な人、短期間で急激に体重が増加した人にできやすいという傾向にあります。痛みがあるわけではありませんが、かゆみを感じる人はいます。おなかの赤ちゃんにも影響はありませんが、一度できると完全には消えないと言われています。肌に跡が残るのが嫌な人は予防が必要です。

妊娠線ができる前の予防

・体重増加に注意
妊娠の初期から短期間で急激に体重が増えないように気をつけることが一番大切です。赤ちゃんが健やかに育つ、標準的な体重増加にとどめるようカロリーコントロールを心がけましょう。
・クリームなどで肌の保湿
妊娠線は肌のトラブルです。肌のトラブルを防ぐには、顔と同じでおなかの場合も保湿が基本になります。入浴後などのお顔のお手入れのときに、おなかにも保湿クリームを塗って、軽くマッサージをしてあげましょう。肌が潤うことで柔軟な状態を保っていれば、おなかが大きくなる際に皮膚が柔軟にのびて妊娠線を防ぐことができます。妊娠線予防の専用クリームもあるので利用してみるのもいいでしょう。妊娠後期には、自分からは見えにくいおなかの下などにできてしまうことも多いので、おなか全体を保湿することが重要なポイントです。もし妊娠線がでてしまっても、妊娠中は赤紫色だったものが産後は白っぽくなり徐々に薄くなっていきます。妊娠線ができてしまった後でも、保湿クリームを塗ったり、マッサージをしてあきらめないことが肝心です。自分でマッサージするのがきついという方は、マタニティマッサージを行っている整骨院などを利用するといいと思います。私は近所にマタニティマッサージで有名な「さらさ整骨院」があったのでそちらでお世話になりました。妊娠初期から産後の骨盤矯正までしっかりサポートしてくれるのでとっても有難かったです。また保育士さんが常駐のキッズスペースもあったので、小さなお子さんがいる方も安心して利用できるようです。大阪市在住の方はぜひ利用してみてくださいね。

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